SmartFで使用できる各種帳票は、Excelで作成されています。
レイアウトや出力項目を自由に変更して使用することができます。
※帳票の種類については 帳票/ラベル一覧 をご参照ください。
手順1.帳票をダウンロードする
- メインメニューで「基本」マスタを押します。
- 基本マスタの「帳票」タブを選択します。
- 帳票マスタの一覧画面上で編集したい帳票を選択し、「ダウンロード」ボタンを押します。
- 「名前を付けて保存」のポップアップ画面が表示されます。帳票のExcelを保存したい場所と名称を設定した上で、「保存」ボタンを押します。
- 「ファイルのダウンロードが完了しました。」というメッセージが表示されます。指定した場所に帳票のExcelがダウンロードされています。
手順2.帳票を編集する
- ダウンロードした帳票のExcelを開きます
- 帳票は、レイアウトシート／データシート／設定シートの3種類で構成されています。以下の編集方法を参考にしながら、各シートの編集を行います。
- 編集した内容をExcelで保存します。必要に応じてファイルの名称を変更します。
ファイルの保存時のカーソルの位置がそのまま「エクセルで発行」時に開くシートになります。
「帳票」シートにカーソルを移動してから保存してください。
レイアウトシートの編集方法
・先頭のレイアウトシートでは、帳票のレイアウトや出力項目を自由に変更できます。
・レイアウトシートの名称はSmartFにおける帳票名と同一になっています。シート名は自由に変更が可能です。
・標準の帳票レイアウトがあらかじめ設定されています。必要に応じてレイアウトを変更してください。
※すでに別のExcelファイルで帳票レイアウトを作成している場合は、こちらの方法でコピーをすると簡単にレイアウトを編集できます。
※顧客別や製品別で多数のシート(最大79)を事前に準備しておき、SmartFからExcelファイルとして帳票を発行して必要なシートのみを利用することも可能です。
・SmartFに登録されている各種データを帳票に出力するためには、関数を使用してデータシートを参照する必要があります。
レイアウトシートでよく使用する関数はこちらにまとめているため、参考にしてください。
・バーコードは図に関数を設定して出力します。※図のサイズは表示するバーコードの種類に応じて変更します。
（注意）Excelのツールバーの挿入から図形を挿入しても表示されません。図形ではなく図である必要があります。
ツールバーから任意の図形を挿入してカット（Ctrl+X）して、右クリックをして図として貼り付けてから、その図に関数を挿入してください
・編集後のレイアウトに応じて、Excelの印刷プレビューを見ながら用紙サイズ・余白・印刷範囲などを変更します。
データシートの編集方法
・レイアウトシートと設定シートの間がデータシートになります。
・帳票によってデータシートの名称やシート数は異なります。シート名の変更はできません。
・1行目には出力できるデータの項目名が表示されています。
※カーソルを合わせると日本語の説明も表示されます。
※実際のデータがどの項目に出力されているかを知りたい場合は、こちらの方法で確認できます。
※帳票の発行に時間がかかる場合は、帳票の中で使用していない項目を削除すると速くなる場合があります（出力には２列以上必要のため、2項目は設定してください）
・SmartFで帳票を発行すると、各列の2行目以降に出力されたデータが反映され、それをレイアウトシートで参照する仕組みになっています。
・「barcode:＜バーコードの種類＞:＜バーコードの値＞」と指定するとバーコードを出力できます。
＜バーコードの種類＞＝QR・Code128などバーコードの種類を指定できます。SmartFの在庫管理用QRコードを出力したい場合は QR_GS1 を指定します。
＜バーコードの値＞＝カンマ区切りで複数の項目名が指定できます。
※例①：barcode:QR:InstructionNo → InstructionNo(生産No)の含まれたQRコードを出力します。
例②：barcode:QR_GS1:ItemCode,InstructionNo,SupplierLot → ItemCode（品番）,InstructionNo（生産No）,SupplierLot（ロット）の含まれた在庫管理用QRコードを出力します。
※特定の項目のデータを1つのバーコードにまとめて出力したい場合は、 barcode:＜バーコードの種類＞:＜区切り文字＞:＜項目名＞と設定します。
例：barcode:QR:,:InstructionNo → InstructionNo1,InstructionNo2,InstructionNo3 といった情報が含まれたQRコードを出力します。
※項目の一部を取り出す等、任意の値に加工してバーコード出力することはできません。
※QR_GS1でQRコードを出力する場合にLot(入庫日)の情報が出力されない場合は、システム設定-全体にある発注書QR入庫日の設定を日付に設定してから再度出力してみてください。
※QRコードの出力フォーマットをより自由に調整したい場合は、以下のページをご参照ください。
・バーコードを出力する列は、データシート上で先頭(A列やB列)に配置してください。末尾に配置していると、正しく印字されない場合があります。
・バーコードを出力する列は、十分な幅を設定してください。出力する情報量が多い場合、その分バーコードも長くなり、幅が不足するとエラーが発生することがあります。
設定シートの編集方法
・最後のシートは設定用のシートになります。
・設定シートのA列が設定項目、B列が設定値になっており、出力するデータの範囲や発行方法に関する設定を行うことができます。
・帳票には単票と連票の2種類があり、それぞれで設定する項目が異なります。各帳票のデフォルトの設定内容を確認し、設定変更時の見本にしてください。
◆単票の編集方法
・単票はヘッダーと明細に分かれており、2ページ以降はヘッダーなしで発行します。
・予定表や一覧表など、複数のデータをまとめて帳票に発行したい場合に使います。
※SmartFの各種画面上で、帳票発行時に選択した複数行をまとめて帳票を作成できます。
※生産指示書は工程データシートを基準にデータを取得します。
| 1ページの印刷エリア |
[発行の方法=Normalの場合のみ有効] たとえば、セルA1～セルR19までが1ページの場合は次のように入力します ※以下の図の赤枠部が開始行～終了行、黄枠部が開始列～終了列のイメージです |
| ヘッダーデータ |
[発行の方法=Normalの場合のみ有効] ※以下の図の赤枠部がヘッダー部分(開始行～終了行)のイメージです |
| データ |
[発行の方法=Normalの場合のみ有効] ※以下の図の赤枠部が明細データ部分(開始行～終了行)のイメージです |
| 「ヘッダーあり」ページのデータの最大行数 |
[発行の方法=Normalの場合のみ有効] ※基本的には、1つ上のデータと同じ行数になります。 ＜具体例1＞ 以下の例の場合は、10行目から19行目が1ページ目の明細データとなるため、10に設定します ※本設定と「ヘッダーなし」ページのデータの最大行数の両方が空欄の場合、帳票は1ページ目しか出力されなくなります
＜具体例2＞ 以下の例のように、2行で1データを表示する場合は、データ数で設定します。 |
| 「ヘッダーなし」ページのデータの最大行数 |
[発行の方法=Normalの場合のみ有効]
＜具体例1＞ 以下の図の赤枠部がヘッダーがないページの明細データ部分のイメージです。以下の例の場合は、20行目から34行目が2ページ目の明細データとなるため、15に設定します ※本設定と「ヘッダーあり」ページのデータの最大行数の両方が空欄の場合、帳票は1ページ目しか出力されなくなります
＜具体例2＞ 以下の例のように、2行で1データを表示する場合は、データ数で設定します。 |
| 印刷範囲 | [発行の方法=Normalの場合のみ有効] データ数に関係なく、発行するページ数を固定することができます。 帳票が複数で1セットになっている場合に有効な設定です。 固定で印刷したいセル範囲を設定します。 設定例：A1:G83 |
| 印刷範囲の指定方法 | [発行の方法=Normalの場合のみ有効] 上段の[印刷範囲]の設定を行う場合に下記の単語を設定します。 設定内容：Fixed |
| 発行の方法 | ・Normal ・Copy のいずれかが表示されます ※編集できません Normalが単票、Copyが連票になります |
◆連票の設定方法
・連票では、複数枚発行する場合は、同じ帳票レイアウトをコピーして発行します
・1つの生産Noに紐づくデータを1枚の生産指示書に発行する、1つの発注Noに紐づくデータを1枚の発注書に発行する、といった使い方をします。
※SmartFの各種画面上で、帳票発行時に選択した1行ごとに帳票を作成します。
| 発行の方法 | ・Normal ・Copy のいずれかが表示されます ※編集できません Normalが単票、Copyが連票になります |
| 1ページのデータの最大行数 |
◆設定方法 表形式のデータを出力する際に1ページに表示できる最大行数を ※もし1つのデータシートの最大行数しか入力しなかった場合、その設定値がすべてのデータシートに適用されます。 たとえば、「10」とだけ入力すると、すべてのデータシートの1ページあたりの最大行数が10件に設定されます。 ※カンマ区切りで設定時に、3桁の数値が続くとExcelの仕様によって「通貨」として扱われることがあります。 この問題を回避するためには、先頭にアポストロフィを付けて「’300,300,300」のように設定してください。 ◆設定している件数を超えた場合 ◆注文書での仕様 |
| 分けるキー |
帳票を指定した項目ごとに分けて出力します ※単票でも一部使用できる帳票がありますが、種類により分けるキーに対応していない場合があります 帳票を特定の項目で分割して発行するもご参照ください。 |
| 並び順 |
データシートの並び順を指定します これにより、任意の項目で並び替えた状態で帳票を出力できます ※並び順の指定がない項目については、反映するデータの順序は不定です
設定シート
出力結果：入荷データシート |
連票で印刷範囲を指定する方法は次の通りです。
①いずれかのセルを選択した状態で「ページレイアウト」タブ内の「印刷範囲」→「印刷範囲の設定」をクリックします
②「数式」タブ内の「名前の管理」をクリックします
③「Print_Area」の項目をクリックして選択します
④参照範囲内に以下のようなOFFSET関数を挿入して、印刷範囲を可変させます。
=OFFSET('注文書(縦型）'!$A$1,0,0,IF(COUNT(発注明細データ!A:A)<=23,47,92),7)
※上記設定を行った後に余白や拡大縮小の設定などを変更すると、設定がリセットされてしまう可能性があるため、注意が必要です。
手順3.帳票をアップロードする
- メインメニューで「基本」マスタを押します。
- 基本マスタの「帳票」タブを選択します。
- 帳票マスタの一覧画面上で編集したい帳票を選択し、「アップロード」ボタンを押します。
- 「開く」ポップアップ画面が表示されます。アップロードしたい帳票のExcelファイルを選択して、「開く」ボタンを押します。
- 「ファイルのアップロードが完了しました。」というメッセージが表示され、帳票のアップロードが完了します。アップロード後は、実際に帳票を発行して編集した内容が問題なく反映されているかを確認してください。
手順4.帳票を発行する
帳票のアップロードが終わったら、実際にSmartFから帳票を発行して期待通りの形式になっているかを確認します。
各帳票をどの画面/メニューから発行できるかは 帳票/ラベル一覧 にまとまっていますので、参考にしてください。
帳票を発行する上で必要な設定は PCアプリでの各種帳票の印刷設定 をご確認ください。
補足情報
レイアウトシートでよく使用する関数
SmartFに登録されている各種データを帳票に出力するためには、関数を使用してデータシートを参照する必要があります。
レイアウトシートでよく使用する関数は次の通りです。
※Excelの関数であれば、ここにない関数でも問題なく使用できます。
| 用途 | 関数（赤文字部分を任意で変更する） | 内容 |
|---|---|---|
| そのまま参照 | =IF(シート名!セル名="","",シート名!セル名) | データシートに値がある場合、その値をそのまま参照する |
| バーコードを参照 | =シート名!$列$行 | データシートのbarcodeを参照する |
| 特定の文字列を含んでいる場合にのみ表示 | =IF(COUNTIF(セル名,"*文字列*"),セル名,"") | 参照先のセルの値に特定の文字列が含まれている場合のみ、その値を表示する |
| 複数の参照元の値を区切り文字付きで表示 | =IF((セルA="")*AND(セルB=""),"",CONCATENATE(セルA,"区切り文字",セルB)) | セルAとセルBの値の間に区切り文字を付けて表示する ※製品A/製品B |
| 区切り文字より左の値を表示 | =IF(セル名<>"",LEFT(セル名,FIND("区切り文字",セル名)-1),"") | 区切り文字を付けて1つの項目に複数の情報を登録している場合に、分割して出力する ※製品A/製品B → 製品A のみ出力する |
| 区切り文字より右の値を表示 | =IF(セル名<>"",RIGHT(セル名,LEN(セル名)-FIND("区切り文字",セル名)),"") | 区切り文字を付けて1つの項目に複数の情報を登録している場合に、分割して出力する ※製品A/製品B → 製品B のみ出力する |
| 合計値を表示 | =SUM(セルA:セルB) | セルA～セルBまでの値を合算して出力する ※在庫の合計数や合計金額を計算する |
| 当日の日付を表示 | =TODAY() | 帳票を出力した日時を表示する ※セルの書式設定で YYYY/MM/DD や YYYY年MM月DD日 等を変更する |
別のExcelファイルから帳票レイアウトをコピーする
- コピー元のExcelファイルとコピー先のExcelファイルを両方開きます
- コピー元のExcelファイルで帳票レイアウトのシートを右クリックし、「移動またはコピー」を選択します
- 「移動またはコピー」のポップアップ画面が起動します。「移動先ブック」のプルダウンボタンをクリックして、移動先のExcelファイルを選択します
- 「挿入先」で先頭のシートを選択し、「コピーを作成する」にチェックを付けてから、「OK」ボタンを押します
- 移動先のExcelに選択したシートがコピーされます。既存のレイアウトシートを削除し、コピーしたシートをレイアウトシートとして使用してください
※Excelファイルの先頭にあるシートがレイアウトシートとして扱われます。
SmartFのデータが帳票のデータシートのどの項目に出力されるかを確認する
-
帳票マスタで「エクセルデータ保存」にチェックを付けます
- SmartFで帳票を発行します。Cドライブ→「pkg.nexta」→「PMS」内にある「Excel」フォルダを開きます
- 「Excel」フォルダ内に、帳票のExcelファイルが保存されているため、選択して開きます
- データシート欄を確認すると、2行目以降にデータが出力されています。SmartFの画面とExcelファイルを見比べながら、どの列にどのデータが出力されているのかを確認します
帳票のフォーマット編集ではなく、印刷都度編集したい場合
次のマニュアルをご参照下さい。