自動取込ツールは、SmartF以外のシステムなどとCSVデータを使って自動連携するためのツールです。
以下のようなことを実現できます。
- 外部システムからCSVデータとして出力されたマスタや生産指示/発注指示などの各種データをSmartFに自動で取り込む
- SmartFに登録されているマスタ、生産指示/発注指示などの指示データ、生産履歴や入出庫履歴などの履歴データ、各品目の在庫数といった各種データをCSVデータとして出力し、SmartF以外のシステムで利用できるようにする
本ページでは、SmartF 自動取込ツールのダウンロード/インストール方法や操作方法を説明します。
※本ツールのご利用を希望される方は、事前にネクスタの窓口担当者にご連絡ください。自動取込ツール用のライセンスを発行いたします。
自動取込ツールを起動する方法
デスクトップの「pkg.nexta」アイコンをダブルクリックして「SmartF Licence Manager」を開きます。
※デスクトップにアイコンがない場合は、Cドライブの「pkg.nexta」フォルダ内にある「SmartF.exe」をクリックします。
※SmartFが入っていないパソコンの場合は、以下のページの操作1~2を参考にアプリのダウンロード/インストールとライセンスコードの登録をお願いいたします。
パソコン・タブレットへのSmartFアプリのダウンロード/インストール
「SmartF Licence Manager」のモジュール欄で[自動取込]を選択し、[実行]ボタンをクリックします。
自動取込ツールのログイン画面が表示されます。
SmartFへのログイン時に使用している担当者コードとパスワードを入力し、[ログイン]ボタンをクリックします。
自動取込ツールのメインメニューが表示されます。
自動取込ツールをバックグラウンドで動作させる方法
自動取込ツールのメインメニューで、画面右上の×ボタンをクリックすると、自動取込ツールの画面は非表示になります。
しかし、バックグラウンドでは動作し続けており、自動取込/自動出力を実行可能な状態です。
バックグラウンドで動作している状態からメインメニューを表示するには、パソコンのタスクバーにある「CSV File Importer(工場アイコン)」をダブルクリックします。
アイコンをダブルクリックすると、自動取込ツールのメインメニューが表示されます。
自動取込ツールを終了する方法
自動取込ツールをバックグラウンドでも動作させず、完全に終了させる場合は、パソコンのタスクバーで「CSV File Importer(工場アイコン)」を右クリック後、「終了」をクリックします。
※自動取込ツールを利用するPCを変更する場合や、ネクスタの担当者から再起動の指示を受けた場合などに、こちらの手順を踏むことになります。
確認メッセージで「OK」をクリックすると、自動取込ツールが終了します。
終了した状態から自動取込ツールを再度起動する場合は、こちらの手順に沿って操作してください。
自動取込の設定方法
操作1.自動取込の設定を行う
メインメニューで[取込フォーマット設定]ボタンをクリックします。
CSV取込設定画面が開きます。
ヘッダー設定の[処理]項目で、プルダウンメニューからCSVデータを自動取込したい処理を選択します。
※[フォーマット]が複数ある場合は、自動取込で使用するフォーマットを続けて設定してください。
選択した処理に応じたCSV取込設定が表示されます。
[パス][差分のみ取込][リトライ回数]以外のヘッダー設定や詳細設定は、SmartFのCSV取込設定画面での設定内容と連動しています。
詳細は以下のページをご確認ください。
自動取込ツールでは、あらかじめ取込元として指定したフォルダを常に監視しており、そのフォルダ内にCSVデータが保存されると自動で取込を行います。
ヘッダー設定の[パス]項目で、取込元となるフォルダを選択します。
※ほかの処理ですでにパスとして設定されているフォルダは選択できません。
※パスとして設定するフォルダは、動作の安定性の観点から、Windowsエクスプローラーにおけるローカルフォルダに指定することを推奨します。ただし、社内ネットワークでの共有フォルダや、エクスプローラーからアクセス可能な状態になっているクラウドストレージ上の共有フォルダに関しても、設定自体は可能です。
※複数のPCに自動取込ツールを導入し、同じ共有フォルダをパスとして設定した場合、データの重複登録やファイル処理の競合が発生するリスクがあります。同じ共有フォルダを指定するのは避けるようにしてください。
直前に自動取込したCSVデータとの差分のみを取り込みしたい場合は、ヘッダー設定欄の[差分のみ取込]項目にチェックを付けます。
※自動取込の頻度が多い場合や、CSVデータの量が多い場合に、パソコンの負荷を軽減することができます。
[リトライ回数]項目では、CSVデータの自動取込に失敗した場合に再度取込する回数(時間)を設定できます。
※データ量が極めて多いなど、既存システムからCSVデータを出力するのに長時間かかる場合に、[リトライ回数]を長めに設定しておきます。
※[リトライ回数]についての詳細は以下のページを確認してください。
[保存]ボタンをクリックして設定を保存します。
操作2.CSVデータの取込テストを実施する
[取込テスト]ボタンをクリックし、ファイル選択画面で自動取込したいCSVデータを選択します。
設定に問題がない場合は、「テストが成功しました。」と表示されます。
設定した内容とCSVデータの仕様に不一致がある場合はエラーとなり、何が原因でエラーが発生しているのかが表示されます。
(例の場合は、詳細設定欄で設定したフォーマットとCSVデータ内のヘッダー名が不一致を起こしているため、エラーになっています。)
操作3.CSVデータの自動取込を実施する
操作1で[パス]項目に指定した取込元のフォルダにCSVデータを保存します。
自動取込ツールは常に取込元のフォルダを監視しており、CSVデータが保存されると即座に自動取込を開始します。
※ただし、パソコン自体が起動していない場合は、自動取込ツールも動作しません。
自動取込されたCSVデータは、取込元のフォルダ内で以下の通り保存されます。
- 自動取込が問題なく完了したCSVデータは、自動で「Saved」フォルダの中に移動します。
- 自動取込に失敗したCSVデータは、自動で「Error」フォルダの中に移動します。
- 「DIFF」フォルダの中には、直前に取り込んだCSVデータの情報が保存されており、操作1で設定した[差分取り込み]において使用されます。
操作4.メインメニューで自動取込の履歴を確認する
自動取込ツールのメインメニューでは、自動取込の履歴を確認できます。
作業時間(=取込時間)、パス(=取込元フォルダ)、詳細(=自動取込した処理名と成否)が表示されています。
自動取込でエラーが発生した場合は、詳細欄にエラー内容が表示されます。
自動取込でエラーが発生する主な要因は、次の通りです。
- CSVデータのエンコード(文字コード)が[UTF-8][Shift-JIS]以外になっている
- 詳細設定欄で設定したフォーマットと、CSVデータ内のヘッダー名が不一致を起こしている
- マスタに登録されていないデータがCSVデータ内に含まれている
- 取込における必須項目がCSVデータ内に含まれていない ※処理によって必須項目は異なります。
自動出力の設定方法
操作1.自動出力の設定を行う
メインメニューで[出力フォーマット設定]ボタンをクリックします。
CSV出力設定画面が開きます。
ヘッダー設定の[処理]項目で、プルダウンメニューからCSVデータを自動出力したい処理を選択します。
※[フォーマット]が複数ある場合は、自動出力で使用するフォーマットを続けて設定してください。
選択した処理に応じたCSV出力設定が表示されます。
[ファイル名][パス][出力時刻/出力周期][出力]以外のヘッダー設定や詳細設定は、SmartFのCSV出力設定画面での設定内容と連動しています。
詳細は以下のページをご確認ください。
自動取込ツールでは、あらかじめ出力先として指定したフォルダに対して自動でCSVデータの出力・保存を行います。
ヘッダー設定の[パス]項目で、出力先となるフォルダを選択します。
※ほかの処理ですでにパスとして設定されているフォルダも選択できます。
※パスとして設定するフォルダは、動作の安定性の観点から、Windowsエクスプローラーにおけるローカルフォルダに指定することを推奨します。ただし、社内ネットワークでの共有フォルダや、エクスプローラーからアクセス可能な状態になっているクラウドストレージ上の共有フォルダに関しても、設定自体は可能です。
※複数のPCに自動取込ツールを導入し、同じ共有フォルダをパスとして設定した場合、データの重複登録やファイル処理の競合が発生するリスクがあります。同じ共有フォルダを指定するのは避けるようにしてください。
自動出力するタイミングを、ヘッダー設定の[出力時刻/出力周期]項目でどちらか設定します。
[出力時刻]は、毎日決まった時刻にCSVデータを自動出力したい場合に使用します。
※例)出力時刻が「00:00」に設定されていると、毎日0時にCSVデータを自動出力します。
[出力周期]は、CSVデータを決まった周期(分単位)で自動出力したい場合に使用します。
※例)出力周期が「60」に設定されていると、60分経過するごとにCSVデータを自動出力します。
自動出力するデータの範囲をヘッダー欄の[出力]項目で選択します。
[全数]の場合は、出力可能なすべてのデータを出力します。
※作業区分:仕入・払出・外注仕入・出来高計上履歴・出荷履歴・出庫履歴・入庫履歴・エリア移動入庫履歴・エリア移動出庫履歴・入出庫履歴に関しては、データ量が膨大になりやすく負荷がかかるため、全数出力できません。上記作業区分では[出力]項目が非表示となっており、自動で[更新]が選択されます。
[更新]の場合は、前回自動出力した後に更新されたデータのみを出力します。
※不要なデータを出力しないため、パソコンの負荷を軽減することができます。
詳細は以下のページもご参照ください。
[保存]ボタンをクリックして設定を保存します。
操作2.自動出力されたCSVデータを確認する
操作1で設定した[出力時刻/出力周期]の設定内容に従って、[パス]項目で指定した出力先のフォルダにCSVデータが自動で出力されます。
出力時のファイル名は、「<CSV出力設定のファイル名>_<yyyyMMddHHmmss>.csv」になります。
※<>は説明のため実際には含まれません
※yyyyMMddHHmmssは出力日時になります
※ただし、パソコン自体が起動していない場合は、自動取込ツールも動作しません。
操作3.メインメニューで自動出力の履歴を確認する
自動取込ツールのメインメニューでは、自動出力の履歴を確認できます。
作業時間(=出力時間)、パス(=出力先フォルダ)、詳細(=自動取込した処理名と成否、出力範囲)が表示されています。
自動出力でエラーが発生した場合は、詳細欄にエラー内容が表示されます。
自動出力でエラーが発生する主な要因は、次の通りです。
- CSV出力設定が間違っている(条件・条件値やフォーマット名が間違っているなど)
- 更新データのみ出力する設定にしている場合に、出力対象のデータが存在しない
その他の設定
エラー発生時の動作を設定する
自動取込ツールのメインメニューから[システム設定]ボタンを押します。
最小化時のエラー表示の項目では、自動取込/自動出力で何らかのエラーが発生した場合の動作を設定できます。
以下の選択肢のいずれかを選択して[保存]ボタンを押すと、設定が完了します。
<選択肢>
・最前面表示:エラーが発生した場合、自動取込ツールのログ画面を自動で起動します
・ポップアップ表示:エラーが発生した場合で、Windowsのタスクトレイでエラーメッセージを通知し、それをクリックすると自動取込ツールのログ画面を起動します
最小化時のエラー表示を最前面表示に設定している場合は、自動取込/出力でエラーが発生すると自動で自動取込ツールのログ画面が表示されます。
最小化時のエラー表示をポップアップ表示に設定している場合は、Windowsのタスクトレイでエラーメッセージが通知されます。それをクリックすると、自動取込ツールのログ画面を起動できます。
※通知方法はご利用中のOSバージョンによって異なる場合があります。
※エラーメッセージの通知が出ない場合は、Windowsの通知設定が「オン」になっているかを確認してください。
ログの保存期間を設定する
自動取込ツールのメインメニューから[システム設定]ボタンを押します。
ログの寿命(日)の項目では、メインメニューに表示されているログを何日分保存しておくかを設定できます
たとえば、1に設定すると、自動取込/自動出力を実施してから1日以上経過すると、該当のログデータが自動で削除されます。
自動取込ツールでは、次のいずれかの条件に合致しない限りログデータが残る仕様になっています
①メインメニューの[ログクリア]ボタンを押して、ログデータを手動で削除する
②自動取込/自動出力を実行した日から、ログの寿命(日)で設定した日数が経過する
③自動取込ツールを終了する
※メインメニュー右上の[×]ボタンで閉じても、自動取込ツールはバックグラウンドで起動し続けています。完全に終了する場合の手順はこちらをご確認ください。
PC内にも、ログのバックアップが自動で残るようになっています。
エラー発生時などにネクスタにお問い合わせいただく場合は、こちらのバックアップをお送りください。
ログの保存場所:C:\pkg.nexta\CSVFileImporter\log
ファイル名:log_YYYYMMDD ※YYYYMMDDは自動取込・出力を実行した日付