計量器とハンディターミナルをBluetoothで連携させる方法

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SmartFでは、各種計量器とハンディターミナル(HT)をBluetoothで連携させることができます。

HT:現品発行(秤量)とHT:部材引落(投入)の2つのメニューで、計量器で計った数値をハンディターミナルに送信して処理が可能です。

本ページでは、計量器とハンディターミナルを連携させる方法をご説明します。

Bluetooth連携するための機器構成

Bluetooth非対応の計量器をBluetoothでワイヤレス通信できるようにするためには、専用の変換アダプタが必要になります。

(計量器にRS232Cの出力端子が付いている前提で以下を記載いたします)

SmartFでは、ラトックシステム社製 RS-BT62を推奨しております。

基本的には計量器1台につき1個必要です。

 

RS-BT62と計量器を接続するための変換アダプタ/ケーブル

※RS-BT629ピンのオスです。計量器が9ピンのメス場合は別途変換するアダプタ/ケーブルは不要です。

天秤の 2 (TxD) とアダプタの 2 (RxD)、天秤の 3 (RxD) とアダプタの 3 (TxD) をストレートにつなぐケーブルが必要になります。

 RS-BT62LEDランプが緑の点灯をしておらず送信がそもそも出来ていない場合は、このアダプタ追加が必要である可能性が高いです。

 ケーブルがクロスになるか、ストレートになるかご確認お願いします。

 お手持ちのケーブルでクロスになる場合は、クロス⇔ストレートを変換できるアダプタが別途必要となります。

 (変換アダプタの一例:https://www.elecom.co.jp/products/AD-R9.html

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計量器本体がBluetooth対応モデルの場合、キーエンス製ハンディ端末BT-W250基本的にバージョン3.0以上の場合でもバージョン2と互換性があれば通信は可能です。ただし、接続する機器によってバージョン2との互換性が異なります。SmartFで連携実績のない型式の場合は、事前に計量器メーカー様にご確認いただくようお願いいたします。

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連携実績のある機器一覧

※RS232Cの出力ポートが必要です。
(メーカーによってはRS232Cはオプションのため工場出荷後に追加できません)
※下記の一覧はSmartFを導入いただいているユーザー様の環境にて実際に連携して稼働している型式のリストです。
※推奨機として計量器をバージョン毎の動作検証はしていないため、弊社での動作保証は致しかねます。

メーカ 連携システム名/型式
新光電子 ALEシリーズ
新光電子 CJ/CJ-Sシリーズ
A&D FZ-i/FX-iシリーズ
A&D AD-4401
A&D GPシリーズ
A&D HV-C/CP, HW-C/CPシリーズ
大和製衡 DP-5601
大和製衡 DP-5602
島津製作所 AUX220
島津製作所 UX4200H

操作1.Bluetooth変換アダプタの初期設定変更

ラトックシステム社製 Bluetooth RS-232C 変換アダプター:RS-BT62を用いる場合の設定です。

1. 以下リンクより、ユーザーズマニュアルをダウンロードします。

  https://www.ratocsystems.com/pdffile/convert/bt62_21.pdf

2. ユーザーズマニュアルPage.1-3に記載のあるDIPスイッチを「2」のみON3OFF)に変更し、リセットスイッチを押して電源を再投入します。

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3. ユーザーズマニュアルPage.2-12-9に記載の手順でPCと接続します。

 

4. 以下リンクより、RS-BT62シリーズ 設定・通信サンプルアプリケーション(Windows用)をダウンロードします。  
  https://www.ratocsystems.com/dlsoft/dlsoft_rs232c/dlsoft_rs232cbt/bt62winsaple/

 

5. ユーザーズマニュアルPage.3-23-4に記載の手順で、認証方式を「PIN認証」に変更してPINコードを設定します。

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操作2.通信フォーマット設定を行う

SmartFのメインメニューで設定を選択し、通信フォーマット設定を開きます。

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次の図の通りに設定を行います。

計量器毎に通信フォーマットが異なるため、各計量器の仕様はメーカーの取扱説明書資料でご確認ください。

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操作3.設備マスタを登録する

SmartFのメインメニューで基本を選択し、マスタ管理画面で設備タブをクリックして、設備マスタを開きます。

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次の図の通りに設定を行います。

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計量器のシリアル設定BT62のデフォルトに合わせるとRS-BT62を複数の計量器に付け替える場合も設定の変更は不要なので、出来れば計量器側の設定をRS-BT62に合わせてください。

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別途プリンタにレシート発行が必要など、計量器側の設定は変更できない場合、

ユーザーズマニュアルPage.3-3に記載の手順で、設定値を変更してください。

※RS-BT62を異なる通信仕様/設定になっている計量器に併用する場合は、都度設定の変更が必要です。

 

操作4.HT:現品発行とHT:部材引落で計量器とハンディターミナルを連携させる

上記手順で設定が完了したら、実際に計量器とハンディターミナルを連携させます。

次のようなイメージで計量器とハンディターミナルを連携させることができます。

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※通信状態が悪い場合はボーレートの値を大きく調整してみると通信が早くなる場合があります。

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