概要
SmartFでは専用仕様のQRコード(=GS1QR)を各種帳票やラベルに対して発行します。
GS1QRにはさまざまな情報が含まれており、それらをバーコードスキャナで読み取ることで、在庫管理などで使用可能です。
※SmartFのマニュアルなどでは、「GS1QR」のことを単に「QRコード」と表現することが多いため、あらかじめご了承ください。
GS1QRの仕様
SmartFから発行するGS1QRは、「GS1-128」という一般的なバーコード仕様を参考にしつつ、独自の仕様にカスタマイズしています。
※そのため、、SmartF以外のツールでGS1QRを作成することはできません。
※エンコードはshift-JISで文字出力しています
1つのQRコードの中に品番・入庫日・ロット・有効期限などのさまざまな情報を含める構造となっており、バーコードスキャナで読み取る際には、それらの情報を「アプリケーション識別子」によって識別します。
| 識別子 | データ項目 | 内容 |
|---|---|---|
| 01 | GlobalId | ※現在使用されていないデータ項目です |
| 10 | 入庫日 | 在庫の入庫日の情報です |
| 15 | 有効期限 | 在庫の有効期限の情報です |
| 21 | ロット | 在庫のロットの情報です |
| 30 | 数量 | 在庫の数量です |
| 90 | 発注No |
発注時の発注Noです 入荷検品によって計上された在庫に対して付与されます。 また、バーコードリーダーで連続読取して入荷検品を行う機能でも利用します。 |
| 91 | 在庫品番 | 在庫の品番です |
| 92 | 参照製番 |
生産時の生産Noです 生産登録によって計上された在庫に対して付与されます |
| 93 | 在庫製番 |
品番マスタに登録せずに生産した在庫を識別するためのNoです。 生産伝票で品番/品名を指定せずに生産した場合、生産Noを使って在庫管理を行うために付与されます ※在庫製番が付与されている場合、在庫品番は空欄になります。 |
| 94 | 発注明細No |
発注時の明細Noです バーコードリーダーで連続読取して入荷検品を行う機能で利用します。 |
たとえば、以下のGS1QRコードをバーコードスキャナで読み取ると次のような中身になっています。
太字部分が識別子となっており、それぞれ以下の情報が含まれていることになります。
15260331102025040121ABCDEF30191101
- 15=有効期限 ⇒ 260331
- 10=入庫日 ⇒ 20250401
- 21=ロット ⇒ ABCDEF
- 30=数量 ⇒ 1
- 91=在庫品番 ⇒ 101
GS1QRを読み取った際の処理方法
SmartFの各種メニューでGS1QRを読み取った場合、アプリケーション識別子をもとに情報を抜き取って処理が行われます。
たとえば、HT:入庫で品番を入力する際に以下のGS1QRを読み取ると、91=在庫品番の情報である 101 が登録されます。
15260331102025040121ABCDEF30191101
HT:入庫では、品番の入力後に 入庫日⇒ロット⇒有効期限といった形で入力が続きます。
品番の入力時に上記GS1QRコードを読み取っていた場合、15=有効期限・10=入庫日・21=ロットの情報がそれぞれ含まれているため、各項目の入力を省略することが可能です。
このように、GS1QRを使うことで入力の手間を削減できるようになっています。
※各メニューや入力欄によって、GS1QRを読み取った際の処理方法が異なります。
ご利用されているメニュー・入力欄の仕様はマニュアルや本サイトの情報をご参照ください。